Firefox向け管理ツール

管理者向けツールで思い出したが、Firefoxにはインストール前にパッケージをカスタマイズする為のツールとして、Firefox 1.5 CCK (クライアント・カスタマイズ・キット)がある。これはIEでいうところのMicrosoft Internet Explorer 管理者キット(IEAK)に近い機能を持っていて、企業などで配布環境に合ったパッケージ内容にするためのツールである。

CCKは拡張機能として配布されている。

CCK Wizard :: Mozilla Add-ons :: Add Features to Mozilla Software

なお、Mozilla Japanのリンク先で入手できるCCKのバージョンは0.6となっているが、mozilla.orgにあるCCKのページMozilla Add-onsで入手できるバージョンは1.0.3となっている。

0.6では以下のカスタマイズが可能になっている。

  • 識別子をユーザエージェント文字列へ追加する
  • デフォルトのホームページを変更する
  • タイトルバーのテキストを変更する
  • 読み込み中アイコンを変更する
  • 読み込み中アイコンのリンク先とツールチップを変更する
  • ウェブページへリンクするヘルプメニュー項目を追加する
  • ポップアップと XPInstall がデフォルトで許可されるサイトを規定する
  • ブラウザプラグインをプリインストールする
  • 検索プラグインをプリインストールする
  • 個人用ツールバーにフォルダとブックマークを追加する
  • ブックマークフォルダにフォルダとブックマークを追加する
  • デフォルトの設定を定める
  • レジストリキーを追加する (Windows のみ)
  • 証明書を追加する (下の注意を参照)
  • デフォルトのプロキシ設定を定める

1.0.3ではいくつかのバグフィックスのほか、0.6には無かった内容も追加されている。

  • Lock preferences(デフォルト設定を固定する)
  • Package other XPIs with your distribution(XPIファイルをパッケージ化する機能)
  • Disable about:config(about:configの無効化)

設定の固定は公共端末などでは必須なので、デフォルト設定の固定とabout:configの無効化は管理者には必要だろう。