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エンドユーザー向けでもオープンソースの利点を説明すべきだと思う理由

フォクすけ*ブログ - Firefox紹介ビデオその8!(Firefoxで安全なインター ネットライフ)の動画について、Latest topics > オープンソースを説明する - outsider reflexで述べられていたことについて、自分なりに思ったことを述べてみる*1

まず、「オープンソースであるということをエンドユーザ向けの広報活動の材料にしようという発想が、そもそも間違っているのかもしれない。」とは思わない。エンドユーザー向けの広報であってもできるだけ正確なオープンソースの説明をすべきだと思っている(特に今の段階では)。

確かにオープンソースの利点そのものはエンドユーザーにとっては直接メリットを感じられる場面はないだろうし、彼らにとってはたいした問題ではないだろう。だがそれでも、Firefoxを広める上で「オープンソースとは何か、その利点は何か」をエンドユーザーが知らなくていいとは思わない。それは何故か。

オープンソースの利点を説明しないと、「長いものに巻かれろ式の思考を持つユーザー」の考えを変えられないから、である。

よくあるオープンソースへの偏見としては、「所詮個人が集まっているだけだろ」、「会社が作ったものでもないのに誰が責任を取るんだ」、「MSみたいに大きいところのソフトの方がいいに決まっている」などがある(他にもあるかな?)。

実際には、開発には技術者集団が個人的に関わっているものでもリリースは企業が行っている場合がある(あるいは開発者に対して企業のバックアップがある)、会社が作ったものでも特別の契約していないと責任はとってもらえない(何かあった場合の責任を放棄する契約になっているソフトなど)、大きなところが出しているソフトでもしょっちゅう固まってくれることがある(何処とは言わない)など、といった状況だったりする*2

で、あの動画を見たときに、上のような偏見を取り除ける構成になっているかが疑問だったわけだ。

大人数でやっているといってもMSだって大人数で開発しているのだから(大会社なのだから当然だろう)、それを根拠にしても不思議に思われるだけではないだろうか?MSとの違いを説明しようとした時に、だれでも開発に参加できる理由(ソースの公開)が目に見える形になっているかいないか*3は利点を理解する上でとても大きい差をもたらす。MSを一人称で表す事はオープンソースの利点を分かりにくくしてしまっているようにも感じた。

無論、長ったらしい説明をしたところで面倒に思う人は聞いてくれないだろう。それは否定しない。でも、100人に説明して聞いてくれたのが10人だとして、その10人が他人に説明する時、上記のような偏見で反論された時に止まってしまうのか、それとも利点を正確に説明できるのか(偏見を取り除けるか)、という差はとても大きいのではないだろうか。

既に利用しているエンドユーザーが利点を説明できないのに、どうやって他の人の偏見を取り除いてユーザーに取り込めるのか?あの説明ではそれが出来ないと感じたからダメ、という事なのだが、Firefoxをエンドユーザーに広める上ではそれすら不要なのだろうか?

口コミを最大の武器とするFirefoxにとって、それはとても大きな差であるはずだ。

と思うのだが、間違っているだろうか?

*1:ただし、Mozilla Japanの中の人がどういった経緯であの動画を作成しているのかは知らないので、的外れな事を言っている可能性はあるかもしれない。

*2:無論そうではない場合もあるわけだが。

*3:音声による説明無しでも理解できる形になっているかも重要。